名前

 坂下風麻(さかしたふうま)

俺、お前の良いところ、いっぱい知ってる自信がある!

キャッチフレーズ

小さな体にあふれる漢気!

名言

俺、お前の良いところ、いっぱい知ってる自信がある!

紹介文

年相応にやんちゃで子供っぽいが、幼い弟や、隣人の緑依風の妹達に優しい、面倒見の良い少年。 緑依風の恋心には全く気付いておらず、彼女のことは親友というより"きょうだい"と思っている。 中学校に入学して出会った、クラスメイトの亜梨明のことが好きだが、恥ずかしさが勝って、なかなか思うように話せない。

レーダーチャート
項目名 ポイント

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パーソナルデータ

性別:男

誕生日:10月25日

血液型:O型

クラス:一年一組→二年三組

二年生では緑依風、亜梨明、奏音と同じクラス。 男友達では三橋直希も同クラスとなり、昼食を共にしている。

部活:バレーボール部

ポジションはセッター。 本当は、花形ポジションと呼ばれるウィングスパイカーに憧れていたのだが、顧問の竹田先生に見出され、セッターになった。 バレーは初心者だが、持ち前の運動神経の良さからどんどん上達。 二年生の夏の大会後は三年が引退し、新たなキャプテンとなる。 セッターの面白さにも目覚めている。

家族構成:父、母、弟、弟

坂下和麻、伊織夫妻の長男として生まれる。 兄弟は二歳年下の秋麻と、八歳年下の冬麻がおり、緑依風の妹達とはそれぞれ同い年。

外見的特徴

身長:151cm(一年)164cm(二年)

背は平均よりやや低い程度なのだが、幼馴染の緑依風と並ぶと、どうしても小さく見えてしまう。 本人もそれを気にしており、緑依風をライバル視している。(一緒に歩くと、知らない人に緑依風の弟と間違われる) 二年生になると去年より一気に背が伸びて、4月の測定時には緑依風と並んだ。

BMI:17(一年)18.8(二年)

二年生になり、去年よりも筋肉量が増え、骨格がしっかりとしてきた様子。 父親も筋肉が付きやすくガタイがいいので、今後はどんどん似てくるだろう。

内面的特徴

一人称:俺、兄ちゃん

末弟の冬麻と会話する時は、自分のことを『兄ちゃん』と呼ぶこともある。

趣味:体を動かすこと

小学生時代は、ボール遊びや鬼ごっこが大好きだった。 中学生になって鬼ごっこはやらなくなったが、ドッジボールはたまにやるらしい。

好きな食べ物:肉料理、甘いもの全般(特に洋菓子)

子供舌なので、ハンバーグや唐揚げなどの肉料理や、お肉がゴロゴロ入ったカレーなどが好き。 甘いものへの執着心が強く、特にケーキ類が大好き。 ケーキ屋の娘で、お菓子作りが得意な緑依風によくおねだりしている。

苦手な食べ物:野菜(特にピーマン)酢の物

ピーマンの他にも、ゴーヤなどの苦みが強い野菜、風味が独特な野菜も嫌い。 酢の物は苦手だが、お寿司は大好き。

好きな教科:体育

運動は、球技も陸上競技もなんでもできる。 小学校卒業まではスイミングスクールにも通っていたため、泳ぎも得意。 ただし、ペーパーテストは苦手であり、保健体育のスポーツ系問題ですら、点数は乏しい…。

苦手な教科:体育と技術以外はほぼ全部

主要五科目以外にも、家庭科の実習や、筆記試験を行うものは全て苦手。 テスト前になると、勉強ができる緑依風や爽太に教わっている。

将来の夢:まだ決めてない

夢のある職業に憧れる緑依風や爽太とは違い、普通に普通の企業に就職し、サラリーマンになれればいいかな~という程度にしか将来を考えていない。 ただし、結婚願望はあるようだ。

ショートエピソード

実は真面目で純情な少年

何かと集団で行動したがる女子に苦手意識が強く、緑依風や晶子などの、気の知れた仲でないと、女の子を下の名前で呼ぶことが出来ない。 双子である相楽姉妹を苗字で呼ぶと、どちらも『相楽』になってしまうので、本人達が下の名前で呼んでも構わないと言っても、恥ずかしいからとそれを拒んでいた。 結局、風麻は奏音を『相楽』と呼び、遅れて登校してきた亜梨明のことは『相楽姉(さがらあね)』と呼んでいる。 周りは微妙な反応だったが、亜梨明はそのニックネームを気に入ったようだ。

緑依風との関係

緑依風のことも彼女の妹達に対しても、家族同然に思っている風麻。 それ故に、彼女が女の子だという意識も薄く、他の女子には触れることすらためらうのに対し、彼女の背中を背もたれ代わりに使って漫画を読んだり、部屋に入る時もノックをせずに入ってくるなど、デリカシーに欠けていた。 しかし、中学に入学してから、とあるハプニングなどで緑依風が女の子であると意識するようになり、彼の中で彼女に対する思いはこれまでより少し変わってきている。

亜梨明への恋心

桜吹雪の中にいた亜梨明の姿に心惹かれて、亜梨明を意識するようになったが、彼女のことが好きだと自覚しても、これまで緑依風以外の女子との交流を避けていたために、どうやって距離を縮めて行けばいいのかと、頭を悩ませている。 体の弱い亜梨明の役に立ちたいと願っているものの、彼女のそばには常に爽太や奏音がいるため出番もなく、爽太と仲良くしている亜梨明を見ていることしかできないのが現状。 彼女のために誕生日プレゼントを用意したり、かっこいい姿を見せようと、努力はしており、恋愛初心者なりに一生懸命頑張っている。

この感情は?①

風麻が思いを寄せる女の子は亜梨明だが、それとは別の次元で、幼馴染の緑依風をとても大事に思っている。 風麻にとって、物心ついて間もない頃からいつも一緒にいる緑依風は、そばにいて当たり前の存在だった。 ところがある日、緑依風が他クラスの男子、大谷から告白のために呼び出されたと、星華から聞き、心に焦りが生まれる。

この感情は?②

緑依風に好きな人がいることを知っている風麻は、その相手が自分だとも知らずに、彼女が自分の元を離れ、他の男子と一緒にいる日を想像して、不安になってしまう。 緑依風が離れてしまうことは、自分の『日常』が壊れてしまうこと同然で、彼は仮病を使ってまで、安心できる環境が変わることを阻止しようとする。 結局、緑依風は大谷の交際の申し出を断り、そのことに安堵するも、今度は同じ部活仲間の佐野が、緑依風のことが好きだと風麻に伝える。

この感情は?③

再び焦り、取り乱す風麻。 佐野が考えを改めるよう、彼女の悪口を言ってみるが、佐野は「松山の悪口を聞きたくない」と、風麻の言葉を遮る。 風麻は、自分が今一番好きなのは亜梨明のはずなのに、何故、同じくらい緑依風も他人に渡したくないと思うのかと自問自答するが、その感情の答えは、まだまだ出そうにないようだ。

初恋にさよならを①

爽太が亜梨明と気まずい関係になって離れたことで、彼の代わりに亜梨明の体調不良時には保健室に付き添ったり、手助けすることに意欲的になった風麻。   今は単なる代わりでも、いつか亜梨明の気持ちが自分に向いて、通じ合えることを信じて…。   バレンタイン以降、表向きは徐々に元気を取り戻して見えた亜梨明だったが、彼女の心は今も癒されることなく傷付いたままだと知った風麻は、「二人きりで話がしたい」と亜梨明に呼び出されたことを最初で最後のチャンスと思い、告白を決意する。

初恋にさよならを②

亜梨明の話が終わり次第、気持ちを伝えるつもりでいた風麻だったが、「もしも魔法が使えたら、爽ちゃんともう一度仲良くなれる魔法を使いたい」「爽ちゃんと一緒にいるだけで、なんでもできそうな気がする」と話す亜梨明の言葉を聞いて、彼女の心を支えられるのは爽太しかいないと悟り、告白を断念。   数日後、風麻は爽太の亜梨明に対する想いを再確認した後、彼が亜梨明を好きでいながら自分に譲るつもりでいることを知り、立ち去ろうとする爽太の腕を掴み、強い言葉で説得する。

初恋にさよならを③

「俺が相楽姉を好きだとか、相楽に近付くなって言われたからなんて関係ねぇ!俺達を言い訳にして、自分の気持ちからも相楽姉の気持ちからも逃げてるお前は、マジもんの大馬鹿野郎だっ!!」   そう言って、大好きな亜梨明の幸せと、また以前のように六人が仲良く過ごせることを願い、爽太に全てを託した風麻。   彼の熱い言葉は、固く閉ざされた爽太の心にもしっかりと響き、爽太は亜梨明や自分の気持ちを向き合うことを決めた。

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎①

自分の恋と同時に、きょうだい同然の存在、緑依風の恋も気になっていた風麻は、爽太から緑依風の好きな人がまさかの風麻自身だと告げられ、大パニック! 当初は信じられなかった風麻だが、彼女が風麻とずっとそばにいたくて、友達以上恋人未満の『幼馴染』の関係を維持していたと知り、亜梨明への恋心の相談をしてしまったことを猛省。

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎②

しばらくして、緑依風の気持ちを知っていると、緑依風本人にカミングアウトした風麻は、彼女から宣戦布告のような口調で、まだ諦めていないこと、振り向かせるから覚悟をするようにと言われる。 そんなある日、風麻はクラスメイトの男子生徒が、緑依風を遠目に観察しながら、彼女の容姿についてだけでなく、いかがわしい妄想までしていることを知り、不快感に苛立ちを露わにする。

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎③

それでも、緑依風が好いているのは自分だと緩んだ心持ちの風麻に、直希は「風麻の気持ちがこのまま進展しなければ、緑依風が別の人と恋仲になる可能性は充分にある」と告げ、風麻は一気に危機感を覚えた。 その日の夕方、タンクトップの重ね着にショートパンツ姿の緑依風が、風麻の家に訪ねてくる。 見慣れた服装のはずなのに、昼間のクラスメイトの会話で肌の露出が多い緑依風にドギマギしてしまう風麻は、自分のTシャツを彼女に着せて、肌を少しでも隠そうとした。

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎④

これまで、緑依風を異性として意識したことが無かった風麻だが、彼女の体に去年よりも女性らしい特徴が際立ってきたこと、何とも思わなかった顔立ちも、他の者が言うように整っていると気付き、ますます妙な気持ちになってしまう。 彼女の身を案じた風麻は、クラスに怪しい気分で緑依風を見ている輩がいるということを伏せながら、なるべく他の者にスタイルを意識させぬよう、上手いこと厚着をさせようと試みるが、緑依風は彼の言葉に大激怒。 借りたシャツを脱ぎ捨てて帰ってしまう。

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎⑤

翌日、緑依風と仲直りすべく晶子と話をする彼女に近寄る風麻だったが、前日の風麻の発言にすっかり自信を無くした緑依風は、「風麻のことを好きでいることをやめようかな」と言い出す。 緑依風の気持ちに応えられるわけではない。 だが、緑依風を大事に想うあまり手放したくない風麻は、「簡単に諦めるとか言うなよ!」と言い捨て、逃げてしまう。 中途半端な気持ちで、緑依風の心を縛る風麻に、今度は晶子が彼を一喝!

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎⑥

「風麻くん……このままだと緑依風ちゃんは、遅かれ早かれ風麻くんのそばからいなくなりますよ」 「それが嫌なら、もっとちゃんと……緑依風ちゃんの気持ちに向き合って、考えてください」 晶子に叱られた風麻は、緑依風とのこれまでの日々を思い返し、自分が緑依風に居心地の良さを感じていたのは、全て緑依風がその空気を作ってくれていたからだったと気付く。

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎⑦

一緒にいるのが当たり前のこの関係は、決して当たり前ではなかったと知った風麻は、緑依風の元に訪れ、昨日のことを謝罪。 そして、好きでいるのをやめないで欲しいこと。 これからは『家族』や『きょうだい』では無く、『一人の女の子』として見ることを告げた。 風麻への気持ちを、彼に迷惑に思われているのではと思い込んでいた緑依風は安心しながらも、風麻が今後も今以上の気持ちになれない場合は、きちんと振って欲しいと約束させる。

幼馴染の好きな人はまさかの俺⁉︎⑧

緑依風のそばにいたくて、大人になっても幼馴染の関係が変わらぬことを願っていた風麻は、今後も彼女の隣に立つために、その関係を『変えたい』と、気持ちを新たにするのだった。

騎士と狩人①

緑依風が自分に好意を寄せていると知ってから数ヶ月が過ぎ、二学期が始まる。 だが、風麻の緑依風への想いは固まり切らず、未だ返事をできずにいた。 そんなある日の昼休み。 緑依風と共に売店へ行き、教室に戻る途中で、とある男子生徒がふざけ合う生徒が投げたボールにぶつかり、鼻血を出してしまうのを目撃する。

騎士と狩人②

そしてそれから数日後――。 緑依風の靴箱に、誰かが彼女を盗撮した写真が入れられる事件が発生する。 緑依風はその前日から、帰り道に誰かの気配を感じていたと言い、風麻は嫌がらせをする人物から緑依風を守るため、決して一人にならないことと、下校時は必ず自分と共にいるようにと告げる。

騎士と狩人③

風麻はその後、緑依風を狙う犯人を捜すべく友人達に協力を願い、二組の所属である晶子や、現在は四組で機械に詳しい利久にも聞き込みをするが、その最中、不注意でそばを通りがかろうとしていた男子生徒にぶつかってしまう。 風麻はぶつかった男子生徒に謝りながら、彼が落としたスマホを拾い上げるが、そのスマホの画面には、先日緑依風の靴箱に入れられていた盗撮写真と同じものが写っていた。

騎士と狩人④

風麻が「お前が犯人なのか?」と問い詰めると、男子生徒は「お前さえいなければ!」風麻を睨みながら突き飛ばし、スマホを奪い返して逃走する。 風麻はすぐに気付かなかったが、その男子生徒が以前緑依風が助けた人物――須藤だと知ると、彼と同じクラスである晶子に頼み、須藤の机や鞄を調べてもらう。

騎士と狩人⑤

犯人が須藤だとわかった風麻は、緑依風や友人にそれを伝え、須藤も先生から注意されたことで、彼のストーカー行為は解決したように思えた。 ――が、風麻はあれだけ緑依風に執着し、彼女と仲が良い自分にも危害を加えるような予告を表していた須藤が、あっさりと手を引いたことに違和感を抱く。 風麻は事件が解決した後も、緑依風に一人にならぬよう注意を促すが、ある日の放課後、日直当番の緑依風に言われ、先に部活へ向かったことで緑依風を一人にしてしまい、風麻の嫌な予感は的中する。

騎士と狩人⑥

注意を受けた後、欠席続きだったと思われる須藤は実は学校に来ており、身を潜めながら緑依風や周囲の人間が油断する時を粘り強く待ち続け、彼女が一人きりになるのを狙っていた。 後輩の会話から、須藤が緑依風に迫っていることに気付いた風麻は、慌てて教室に戻り、彼女を救出する。

騎士と狩人⑦

緑依風を助け出す際、風麻は刃物を持っていた須藤に斬りつけられたが、幸いにも軽傷で済み、須藤は爽太の機転で駆け付けた先生達によって取り押さえられ、身柄を警察に預けられることとなった。 その後。 風麻は須藤への恐怖心や、風麻を巻き込み、怪我をさせてしまった自責の念に押し潰されながらも泣けずにいた緑依風に「泣いていい」と優しく言葉を掛ける。

騎士と狩人⑧

風麻は、腕の中で泣きじゃくる緑依風を抱き締めながら、今まで背が高くて羨ましいと思っていた彼女が、いつの間にか自分より小さくなっていたことに気付く。 幼い頃から、そばにいるのが『当たり前』の存在だった緑依風が、自分の行動次第で、ある日突然いなくなることもある――。 今回の出来事でそれを再認識した風麻は、これからも緑依風と一緒にいるため、彼女を守り続けると決意を固めるのだった。

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