名前

光月楓(こうづきかえで)

あまり私に関わらない方がいいよ

キャッチフレーズ

家族と共に有りたいと願う

名言

あまり私に関わらない方がいいよ

紹介文

二学期から一年二組に転入してきた少女。 暑い日でも長袖のサマーカーディガンを纏い、常に無表情。 話しかけてきたクラスメイトにも冷たく、素っ気ない態度を取るため、変わり者扱いされる。

レーダーチャート
項目名 ポイント

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パーソナルデータ

性別:女

誕生日:9月23日

血液型:AB型

クラス:一年二組→二年二組

一学期に転校した桜と入れ替わりで、竹田学級の生徒に。

部活:帰宅部(一年)→料理サークル(二年)

二年生の二学期、亜梨明に誘われて料理サークルの一員になる。 調理実習程度しか料理の経験は無かったが、緑依風の教えのおかげで、今では祖母と共に台所に立つことが増えたらしい。

家族構成:祖父、祖母

現在は母方の祖父、萩原欣二と、祖母の友江と三人暮らし。 父の昌行と母の美奈子は、一年前事故で他界している。

外見的特徴

身長:158cm(一年)160cm(二年)

BMI:17(一年)17.3(二年)

内面的特徴

一人称:私

趣味:今は無い(過去にはあった)

好きな食べ物:すき焼き、きんぴらごぼう

醤油やダシの味など、渋い味好みの楓。 母が作るきんぴらごぼうが大好きだった。 今はその味を母に教えた友江が、楓の好物を作ってくれる。

苦手な食べ物:カボチャ、ニンジン、トウモロコシ

野菜なのに甘みがあるのが気持ち悪いらしい。

好きな教科:体育

小学校時代、ミニバスケットボールクラブに所属していた楓。 現在は何事にも無気力だが、元々は活発な少女だったようだ。

苦手な教科:家庭科

料理はそれほど苦手意識は無いが、裁縫は不得意。 細かい作業全般が好きではない。

将来の夢:特になし

 

ショートエピソード

悲しき事故

物語が始まる約一年前。 とある地域で大型トラックが暴走し、四名の死者が出る大事故が起きた。 楓は、その事故に巻き込まれた被害者の一人で、両親を目の前で亡くした。 それまで明るく、少し甘えん坊な一面もある、どこにでもいる少女だった楓は、その日を境に笑顔を失い、死んだ両親の元へ行きたいと願うようになる。

楓と欣二と友江

両親亡き後、近くに住む父の兄にあたる叔父一家に引き取られたが、自傷行為や自殺未遂、叔父一家への暴力などを繰り返し、叔父は「これ以上は面倒を見切れない」と、親族に限界を告げた。 叔父に変わって楓を引き取ると次に申し出たのが、楓の母方の祖父母。萩原夫妻だ。 事故以来、人が変わってしまったように暗く、心を閉ざすようになってしまった楓だが、それでも欣二と友江は、楓が再び笑顔を取り戻せるよう干渉を控え、見守ると誓う。

新しい場所で①

夏城中学校に転校した楓は、香山桜と入れ替わりで一年二組の生徒となる。 話しかけてきたクラスメイトにも素っ気なく、無視などを繰り返す楓は、リストカットの傷を隠すため、残暑の厳しい九月初旬でも常に長袖のカーディガンを着用したままの姿も相まって、『変わり者』と評される。 転入三日後。 トイレで出会った亜梨明に話しかけられる楓。 クラスは違えど、親し気に話しかける亜梨明にさえもクラスメイト同様の態度で接するが、放課後、誰もいなくなった教室で自傷行為をしているところを彼女に目撃される。

新しい場所で②

傷の手当てをさせるため、自分を保健室に連れて行こうとする亜梨明に、楓は「騒ぎすぎてバカみたい」と言い捨てて帰ってしまうが、その数日後、祖父母と暮らす家で二人は再会する。 亜梨明と同じ場所にいたくなかった楓は家を出て、車が迫る道路に飛び出してしまうが、友江から事故の話を聞き、楓を捜索しに来た亜梨明に「こんなこと知ったら、天国にいる楓ちゃんのお母さん達、絶対悲しむよ……!」と、自殺行為をやめて欲しいと説得される。

新しい場所で③

亜梨明は更に、自分も入院先の病院で知り合った人々と悲しい別れを経験したから気持ちはわかる。生きていればいいこともあると言って、楓を励まそうとする。 楓の両親の最期は、暴走したトラックと外壁に潰されてしまうという、あまりに惨いものだったうえに、きょうだいのいない楓にとって、父と母は唯一の家族だったのだ。 それを今も家族と共に暮らし、他人の死別と同等に扱う亜梨明に楓は激怒し、一番大好きで大切な人を失った気持ちがわかるはずないと叫んで、立ち去ってしまう。

新しい場所で④

亜梨明の言葉に、心の傷を刺激された楓は、学校を休み続け、今度は歩道橋から飛び降りることを計画するが、そこに再び亜梨明が走って現れ、自殺を阻止しようとする。 亜梨明に対し、「しつこい!」と怒鳴る楓だったが、そんな亜梨明の口から告げられたのは、自分を引き取ってくれた祖母の友江の命の危機だった。 また家族を失うかもしれないという恐怖心に、楓は血相を変えて、祖母が運ばれた病院へと駆け付ける。

新しい場所で⑤

祖父母に付き添い、一緒に救急車に乗っていた緑依風に案内された楓。 友江は治療の末一命を取り留めており、楓は安心感から涙を流して祖母と対面する。 友江は、娘夫婦の代わりに楓を育てるため、まだ死ねない。絶望の中でも楓の存在が自分の“生きる理由”になっていると告げ、楓は祖父母の為にも“生き続ける”と決めた。

新しい場所で⑥

翌日。楓は前日世話になった亜梨明や爽太、緑依風に、祖父が持たせた梨を渡して、お礼を伝える。 亜梨明から先日の謝罪を受けた楓は、自分も謝るとともに、もう自殺も自傷行為もしないことを約束。 更に、友達になりたいと願う亜梨明の申し出を承諾し、照れながらも楓はそのことを嬉しく思う。 彼女の心の傷はまだ完全に癒えたわけではないが、これから新しい場所で、祖父母や友人と共に、その悲しみも乗り越えていけるだろう。

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