名前

青木立花(あおきりっか)

直希と一緒なら、なんだって楽しかったから

キャッチフレーズ

“自分らしく”あるために

名言

直希と一緒なら、なんだって楽しかったから

紹介文

二組の生徒で緑依風の従妹。二年の青木海生は姉である。自他ともに認めるシスコンで、姉の交際相手の海斗に嫉妬するほどだが、好きの気持ちと同じくらい、美しい容姿を持つ姉に対しコンプレックスを抱いている。奏音と同じ女子バレー部に所属しており、ポジションはリベロ。三橋直希とは性別の壁を越えた親友同士だったが、周囲の目を気にして、中学校入学以降は距離を置くようになった。

レーダーチャート
項目名 ポイント

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パーソナルデータ

性別:女

誕生日:9月5日

血液型:A型

クラス:一年二組→二年四組

担任は竹田先生。 同じバレー部の栄田、晶子と行動を共にすることが多い。 二年からは幸田利久とクラスメイトに。

部活:バレーボール部

ポジションはリベロ。 顧問は担任の波多野先生。 幼い頃から動き回っていないと落ち着かない性格だったため、敏捷性や瞬発力に優れており、相手コートから放たれるボールを正面で受けきることができる。   また、強い力を持つ男の子とのドッジボール遊びで、相手チームの速い球にも臆さない度胸もついており、まだ一年生ながら夏城女子バレー部の守護神として、レギュラー入りを果たした。   その分期待も大きいため、先生や先輩からの指導は厳しいが、本人も既に守りの要としての自覚が芽生えている。

家族構成:父、母、姉(海生)

青木春生、花夫妻の次女として生まれる。 海生とは顔が似ていないが、実の姉妹。 姉は隔世遺伝で曾祖母譲りの顔。   立花は両親の要素を半々で受け継ぎ、美人ではなくとも愛嬌のある顔をしている。

外見的特徴

身長:151cm(一年)153cm(二年)

海生や緑依風に比べると低いが、まだまだ成長期。 これから一気に伸びていくだろう。

BMI:17(一年)17.7(二年)

内面的特徴

一人称:私

趣味:話題のヘアケア商品のチェック

艶やかでコシのある髪質を持つ立花。 外見を姉に比べられて生きてきた立花だが、「立花の髪の毛は綺麗で羨ましい」と海生に褒められて以来、唯一誇れるものだと大切にしている。 そのため、手入れも毎日欠かさず行っており、ネットなどで評価の高いトリートメントやブラシを見つけると、お年玉などを駆使して手に入れている。 ちなみに愛用のヘアアクセサリーは、姉の海生から譲り受けたもの。   リボンを結んでいるのではなく、ベロア生地で作られた、リボン型のパーツがついたヘアゴム。

好きな食べ物:えび、マヨネーズ料理

えびの食感が好き。 エビフライやエビの天ぷらはもちろん、エビマヨはごちそうに分類される。 マヨネーズの味も好きで、ツナマヨやたまマヨのおにぎりがお弁当に入ってると喜ぶ。

苦手な食べ物:なめこ、なめ茸

ヌルヌルしたきのこが嫌い。 納豆やオクラは食べれるが、好きでも嫌いでもない。

好きな教科:体育、音楽

スポーツ全般得意。 部活はソフトボール部も興味あったが、日焼けが嫌なことと、ソフトボール部の暗黙ルールで、髪を短くしなければいけないと知り、バレーボール部を選んだ。 音楽は歌もリコーダーの演奏も好き。

苦手な教科:保健

性教育の授業が嫌い。 知ること自体は大切だと思っており、興味もあるが、授業中当てられて教科書を音読するのが、とてつもなく恥ずかしいというのが理由。

将来の夢:特になし

ショートエピソード

お姉ちゃんは私のなのっ!

年子の姉、海生とはずっと仲良しで、昔は今よりも独占欲が強かった立花。 幼い頃は、遊びにやって来た緑依風が姉と仲良くしている姿を見てヤキモチを妬き、姉のそばにいた緑依風をどついて怒るほどだったという…。   現在は、そんなこともなく、緑依風とも同い年の従姉妹同士仲良くしているが、姉の交際相手、海斗にはとても塩対応。 海生が「彼氏ができた」と報告した時、立花はショックで大泣きし、一年経った今も彼と姉が付き合うことを認めていない。

男子と女子、友情の狭間で①

体を動かす遊びが好きで、読書やお絵かきなどの大人しい遊びが苦手だった立花。   そんな彼女の主な遊び相手は、同性の女の子ではなく、異性の男の子が中心だった。   ドッジボールやサッカー、鬼ごっこや虫取りなどが大好きだった立花は、クラスの女子からは「女の子なのに」また、男子からは「女子のくせに」と白い目で見られることが多かった。   五年生の三学期。 夏城小学校の別のクラスに、三橋直希が転校してくる。

男子と女子、友情の狭間で②

直希は、『男子』『女子』という性別の壁が厚い夏城小の同級生を見て、「このガッコ―、なんで男子は男子、女子は女子ってこだわってんの?」と、感じた疑問をそのまま口にし、周囲を驚かせ、男の子が好きな遊びに混ざりたいが故に、「私のことは女だと思わなくていい」と言う立花に対しても、「本当にそれでいいのか?」と、本心では違うと思っていたことを、真っ直ぐな言葉で指摘してくれた。

男子と女子、友情の狭間で③

立花は、活発な性格であっても、決して『女の子の自覚』が無いわけではなく、むしろ可愛いものは好きだし、髪型もショートカットよりロングヘア―が好きなど、他の女の子と同じような価値観も持ち合わせていた。   立花は、直希が自分を『女の子』として扱ってくれつつも、ドッジボールやサッカーの対決になると、手加減無しで対等に勝負してくれることを嬉しく思い、また、姉の容姿と比較され続けることを知った時も、「姉妹でも違いがあって当然」と、ありのままの立花を受け入れてくれたことを感謝する。

男子と女子、友情の狭間で④

心から信頼できる友人と出会うことができ、楽しく過ごしていた立花だが、中学に入学して環境が変わると、それはまた逆戻りしてしまう。   私服登校だった小学校時代は、動き回りやすいズボンで過ごしていた立花。   しかし、指定の制服の着用を義務付けられている中学校では、女子はセーラー服にスカート。 男子はブレザーにズボンを着用という、男子と女子という性別の差がはっきり分かれる姿になった。 そして、別の小学校から上がってきたクラスメイトは、「直希」と親し気に彼を呼ぶ立花に、彼が好きなのかと面白がる素振りを見せる。

男子と女子、友情の狭間で⑤

全く新しい環境での孤立を恐れた立花は、これまで苦手としてきた、女の子の好きな話題についていくために必死になったり、自分が好きだった物も封印し、大切な親友、直希とも距離を置くようになった。

友情はいつしか…①

二学期の十一月。 帰り道で遭遇した直希に声を掛けられ、小学生時代と同じように下の名前で呼ぶ彼に、付き合っていると誤解されるからやめてほしいと突っぱねた立花。   すると、それを聞いた直希は、誤解が嫌なら付き合おう。自分は以前から立花に対して好意があったと告げる。   奏音や風麻、爽太達がいる目の前で、照れる様子もなくスラスラと述べる直希に、真剣さを全く感じなかった立花は、彼が冗談や軽い気持ちで交際を求めたのだと感じ、返事もなく怒って帰ってしまう。

友情はいつしか…②

翌朝、下駄箱で遭遇した直希にまだ苛立ちを抱えたままの立花だったが、三時間目の体育の時間、クラスメイトの心無い発言に傷付いていたところを、直希が助け舟を出す。 立花を庇ったことで、冷やかしの矛先が直希に向いてしまい、申し訳なく思っていた立花だったが、直希は「青木のこと好きなのか?」と面白がる男子生徒に対し、「そうだけど?」とハッキリ宣言。   そして懲りも無く、彼はクラスメイトが注目する場所で、再び「付き合ってよ」と交際を迫る。

友情はいつしか…③

立花はこのことに大激怒。 今まで最高の友達だと思っていた彼に「最低!」と罵倒し、返事を求める直希を置いて、立ち去ってしまう。   直希の人目を気にしないアプローチのせいで、悪目立ちしてしまい、部活動にまで支障をきたす程憤りを感じていた立花は、その日の帰り道で奏音に彼への不満を吐露し続ける。   立花は、直希が突然好きだと言ってきたのは、カップルが増えてきているクラスメイトの影響を受けて欲しくなっただけ。

友情はいつしか…④

その相手に都合がいいのが、仲が良かった自分だっただけで、本気で好きなわけがないと思い込んでいたが、そこにたまたま通りがかって全てを聞いていた爽太が、「それは違うと思う」と否定。   何故そう言えるのかと立花が問うと、爽太は直希が転校した学校で、好きな女の子ができたことを電話でよく語っていたこと。 その女の子の特徴が全て立花に当てはまると言い、彼がその場の流れではなく、ずっと立花を想い続けていたことを立花に話す。

友情はいつしか…⑤

直希の想いを知った途端、急に彼のことを意識してしまうようになる立花。   幼い頃から美しい姉と比べられ続けてコンプレックスを抱えていた彼女は、直希が出会った時から「青木海生の妹」ではなく「青木立花」という人間を真っ直ぐ見てくれていたことに気付き、彼と過ごした楽しい日々を思い出す。   そして後日、立花は直希を呼び出し、直希本人の口から自分への想いを聞くと、「私も好きだよ」と、直希に告げる。

友情はいつしか…⑥

フラれてもやり直すとポジティブな直希だったが、立花に気持ちが通じたことに安堵した途端、「またフラれるかと思った」と言いながら、感極まって涙ぐむ。   立花は、真っ直ぐすぎて不器用な直希の告白の仕方に、「あれは私でなくても引くわ」と笑い、直希はそんな彼女をグイっと引っ張り、自分に抱き寄せる。   「大好きだ!!超、超大好きっ……!!」 「ありがと直希。これからも、よろしくね」 一度壊れかけた友情から、互いを深く愛する関係へと変化させた直希と立花。   二人の新しい絆が始まったのだった。

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