名前

須藤白也(すどうはくなり)

君がこの先ずっと、『僕』という人間を忘れないように……。

キャッチフレーズ

その目に映るのはただ一人

名言

君がこの先ずっと、『僕』という人間を忘れないように……。

紹介文

物静かで大人しい影の薄い少年。 裕福な家庭に生まれたが、両親に愛されずに育ったため、人の優しさや愛情に飢えている。 負傷した際に介抱してくれた緑依風に淡い恋心を抱くが、彼女が風麻に想いを寄せていると気付き、歪んだ感情を持ち始める。

レーダーチャート
項目名 ポイント

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パーソナルデータ

性別:男

誕生日:11月25日

血液型:AB型

クラス:一年二組→二年二組

二年連続竹田学級。

部活:パソコン部

在籍のみで、部活に参加したことは殆ど無い。

家族構成:父、母

ビジネスパートナー同士の間に生まれた須藤。 父は幼い頃に何度か会った程度で、今は不倫相手と別宅で暮らしている。 母の直美も息子への関心は無く、大金だけ渡して、家のことや須藤の食事などの世話は全て家政婦の志野に任せっぱなし。

外見的特徴

身長:158cm(一年)168cm(二年)

BMI:19.5(一年)23(二年)

筋肉量は平均的だが、骨密度が高く、骨が太いので見た目より体重が重め。 鍛えていないが力も強い。

内面的特徴

一人称:僕

趣味:動画鑑賞

弱い立場の人や、動物が虐げられている映像を見ることで、「自分はまだマシ」と安堵し、精神を保っている状態。

好きな食べ物:特になし

思い出の味も、好物も何も無い。 食べられる物で、不味くなければなんでもいい。

苦手な食べ物:不味いと思うもの全て

好きな教科:社会、保健

苦手な教科:体育、美術、音楽

集団で何かを行うものや、誰かとペアにならなければいけないものが嫌い。

将来の夢:特になし

ショートエピソード

愛を知らない少年①

両親は元々、社長とその秘書という関係で、周囲の結婚を求める声を煩わしく思い、利害一致で結婚しただけのビジネスパートナーだった。 その後、「子供はまだか」の声に応えるためだけに子作りをし、須藤は生まれる。 しかし、母の直美は子供など欲しくなかったし、父もただの跡取りとしか息子を見ていなかった。 須藤の記憶にある限り、母が心からの愛情をこめて抱き締めてくれた思い出など無い。 父も、養育費だけを直美に渡し、何年も本邸に帰らないため、須藤は父の姿をおぼろげにしか覚えていない。

愛を知らない少年②

小学校は私立の学校に通っていたが、気弱で大人しい彼は、いじめの標的にされてしまう。 ようやくそのことが周囲に発覚した際も、須藤は母に傷付いた心を労わってもらうどころか、「こんなくだらないことで私の時間を奪わないで」と冷たく突き放され、それ以降は、母の機嫌をこれ以上損ねてしまわぬよう、息を殺しながら空気に溶け込み、トラブルを避けて生きていた。

初めて優しくしてくれた人①

中学生になっても友達はできず、一人ぼっちの須藤。 ある日、騒がしい男子生徒達が廊下でふざけて投げ合っていたボールが顔面にぶつかり、鼻血を出してしまう。 痛みで床に蹲っていると、そんな彼に「大丈夫……!?」と声を掛けてくれた女子生徒がいた。それが、緑依風だった。

初めて優しくしてくれた人②

これまで、教室でいじめグループに酷い仕打ちを受けていても、クラスメイトは見て見ぬふりをして、誰も須藤を助けてくれなかった。 なのに、目の前の少女が何の見返りも求めずに、ただ負傷した自分を心配し、優しくしてくれたことに、須藤は最初こそ困惑し、お礼も伝えられなかったが、家に帰って緑依風が鼻血を拭くために使ってくれたハンカチを見た瞬間、喜びと温かな気持ちに包まれ、淡い恋心を抱く。 もしかしたら、この人なら自分を孤独から救ってくれるのかもしれないと期待し、彼女と仲を深めたいと願うが…?

愛憎と狂気を持って…①

借りたハンカチを家政婦の志野に洗濯してもらい、緑依風に返そうとする須藤は、彼女に名前を覚えてもらっていたことに歓喜する。 まずは友達になってもらおうと、勇気を振り絞って話しかけようとしたが、彼女は風麻に呼ばれると、すぐに短い挨拶をして立ち去ってしまう。 その時、須藤は緑依風が、自分や他の級友に見せる顔とは全く違う笑顔を風麻に向けているのを目にし、彼女が風麻に対して『特別な感情』を持っていると気付く。 それは、須藤が緑依風からもらいたいと願っていたものだった。

愛憎と狂気を持って…②

緑依風に触れられたかった。 緑依風に触れたかった。 誰よりもそばにいて、優しい笑顔を向けて、寂しい日々から救って欲しかった……。 その願いが叶わないと悟った須藤は、自分の心を弄ばれたことで緑依風を恨む気持ちと、それでも緑依風を愛したい気持ちに支配され、復讐を企てる。

獲物を狙う大蛇のように①

緑依風を盗撮していたことが、風麻や担任の竹田先生に知られたことで、彼は一旦身を潜めることにしたが、それは反省したのではなく、油断を誘うためのものだった。 辛抱強く“その時”を待っていると、ようやく緑依風と風麻の間に隙ができ、彼は『計画』を実行する。 それは、孤立した緑依風を密室に閉じ込め、彼女が須藤の存在を永遠に忘れられないように、心身に深い傷を負わせることだった。 緑依風と教室で二人きりになることに成功した須藤は、彼女が抵抗できぬよう、手にはカッターナイフを持ち、緑依風への想いや恨みを語る。

獲物を狙う大蛇のように②

風麻が迎えに来る時間を確認するため、緑依風が視線を時計にずらすと、こんな時ですら自分を見てくれない彼女の行動に腹が立ち、須藤は緑依風の腕を掴んで振り投げる。 床に倒れた緑依風の身の自由を封じた須藤は、そのまま彼女の衣服に手を掛け、乱暴しようとするが、そこに緑依風を救出しに来た風麻が教室に駆け込んでくる。 須藤は、緑依風以上に憎らしい存在の風麻を見て激高し、カッターを握り締めて風麻に斬りかかったが、彼の反撃を受け、蹲ってしまう。

獲物を狙う大蛇のように③

しかし、すぐに立ち上がると、緑依風を取り戻すため、彼女を連れて逃げようとする風麻を殺すつもりで背中を狙う――が、爽太の報告で場に駆け付けた竹田先生と波多野先生に身柄を拘束され、計画は失敗に終わった。 最後の悪あがきとして、須藤はこうなったのは全て君のせいだと叫ぶが、「それは違うな」と、竹田先生が静かな声で言った。 竹田先生は、「こうなったのは全て須藤自身が引き起こし、招いたこと。両親にも来てもらって話をしよう」と告げる。

獲物を狙う大蛇のように④

「そんなの、いません……。僕にはね……“親”なんて、いませんよ……」 今更、息子に関心なんて無いあの人達に嘆かれようが叱られようが、何も思えない…。 須藤はそのまま、職員室に連行されていき、現在は夏城町から遠く離れた場所で、更生するための指導を受けている。

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