出身は名古屋。 その後、冬丘→夏城へと引っ越し。

ポジションはウィングスパイカー。 奏音と同じく、レシーブの方が得意だったそう。 バレーボール部に入部したのは、仲の良い友人に誘われたから。 弓道部も興味があったらしい。

母方の従姉に妹ができたのをきっかけに、自分も弟か妹が欲しいと両親におねだり。 最初は、綾一人だけを大事に育てようとしていた加藤夫妻だったが、娘が何度も必死に訴えてくるので、二人目を作ることにした。 二年後。きょうだいができたと知った時、それはそれは大喜びだったという。

学校から帰ると、弟の孝文とゲームやボール遊び、ヒーローごっこなどに付き合っていた。 お菓子作りは、ホットケーキミックスでできる簡単な物に挑戦しては、弟と分け合って食べていたらしい。

麺類は、ラーメンが特に好きだが、パスタ、そばなども好物。 アップルパイはシナモンたっぷりがいいらしい。

ウエハースの口の中に貼りつくのが嫌。 パフェの底にコーンフレークは許さないタイプ。

実習は好きだが、座学が面白くなさ過ぎて眠いらしい。 テストの点数自体は悪くない。

美容師の他にも、ファッションデザイナーや、ネイリストなど、おしゃれに関する仕事に興味を持っていた。

四歳の頃。母方の同い年の従姉に妹が生まれた。 母と共に従姉の家に遊びに行き、それを目にした綾は、従姉のことが羨ましくなり、その日の夜両親に「おねがい！きょうだいちょうだい!!」と、両手を合わせて頼み込む。 加藤夫妻、特に母の紗枝は綾の出産が難産だったことや、産後の回復に時間がかかったことで、もうこれ以上子を望む気持ちにはなれず、父も妻の苦しむ姿を見ていたので、綾を説得し、諦めてもらおうとする。

だが、綾はその日からもずっと自分にも弟か妹が欲しいと言い続け、時には泣きながら必死に懇願し続けた結果、二人は可愛い娘の願いを叶えてあげたいと思うようになり、二人目を作ることを決意。 そしてそれから数か月後。 母のお腹に赤ちゃんができたと知った綾は、飛び跳ねて大喜び！ それまでは、一人っ子故の甘えん坊な女の子だったが、つわりで苦しむ母のお手伝いを自分から始めたり、元気いっぱいの中に人を労わる気持ちも芽生え、両親はこの選択をしてよかったと思えたようだ。

そして、綾が六歳になった翌月。8月15日。 弟の孝文が誕生した。 母は最初の出産と同じく、体の回復に時間がかかってしまったが、事前にオムツの替え方、ミルクの作り方を教わっていた綾は、率先して弟のお世話をし、時には母にすらその役目を譲りたがらない程、弟にメロメロだったという。