二度と会えないとしても、きみを見送ろう

スイ

進む道を、ひとは決めているはずだ。 寄り道したり、考えこんで夕暮れまで過ごしたり。 そんな日々だって、流れる川の中にある。 ひとには旅路が見えている。 旅路に名前をつけられないだけで。 名前のないものでも、時々愛おしく思うことがあるだろう。 ひとは流れるように旅をする。 両の手に収まるものだけを持って、彼は行く。 たまには座ってお茶でも飲もう。

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